2024.09.09
ピラティスが向いている人・向いていない人
「ピラティスに興味はあるけど、私にできるのか知りたい。」
「ピラティスって若い子がやるには良さそうだけど、私の年齢でもできるのかな。」
「ピラティスに向いていない人ってどんな人?」
この記事では、ピラティスが向いている人、また向いていない人の特徴について私の考えを書いていきます。ピラティスに興味があるけど、まだ悩んでいるかたの参考になると嬉しいです。
ピラティスとは
ピラティスは、ドイツ人のジョセフ・ピラティスが考案したメソッドです。身体を健康に捨ためのメソッドとして始まり、ダンサーのリハビリや体作りのためのメソッドとして広まりました。主に体幹部分のコアの筋力を高め、姿勢をコントールする筋肉やバランスを鍛えます。
マットエクササイズから、専用のマシンを使用したエクササイズがあり、個々の姿勢や身体の状態に合わせてエクササイズをプログラミングして行います。
ピラティスが向いている人
結論から言うと、ピラティスはどんな人にも向いています。ピラティスの内容は人によって変えられるので、どんな方でもエクササイズは可能です。ピラティスが特に向いている、私がピラティスをお勧めしたい人について書いていきます。
肩こり、腰痛などの悩みがある
ピラティスは、健康的な身体作りのために考案されたメソッドです。考案者のジョセフ・ピラティス氏は「全ての人がこのメソッドに取り組むべきである。」と言っていたそうです。
理学療法士として、リハビリの観点からみてもピラティスメソッドは解剖学や運動学に基づいた内容で、身体への負担が少なく実践できるものだと考えています。
肩こりや腰痛などの痛みの原因は、痛みのある部分にあるのではなくその他の部位の硬さや日常生活の動きの癖をかばって出てしまっていることがよくあります。
芯BODYでは、理学療法士のピラティスインストラクターがレッスンを担当するため、痛みの原因となっている動きや関節がどこなのかを観察しながらレッスンを行なっていきます。
尿もれが気になる
ピラティスの動きの中で特に意識するのが骨盤底筋を中心としたコアの筋肉です。骨盤底筋とは、骨盤の下部で臓器を支える筋肉と靭帯の集合になります。女性の場合は出産や運動不足によって骨盤底筋の緊張が緩み、尿もれの原因となりやすくなります。ピラティスをしていたら、長年悩んでいた尿もれが知らない間に治っていた。というお客様もいらっしゃいます。インストラクターが女性なので、こうしたお悩みのお気軽にご相談ください。
疲れやすい、運動不足を解消したい
ピラティスは、運動初心者の方にこそお勧めです。運動が苦手な方がいきなりハードな運動から始めるとキツかったり、筋肉痛になったりして継続できなくなってしまうことが多いのではないでしょうか。また、体が動きに慣れていないと怪我原因になります。
ピラティスは、“じんわりと汗をかく”くらいの運動で、身体作りのためのエクササイズです。これからスポーツを始めようとしている人は、まずはピラティスで身体を整えてから始めるのがお勧めです。ピラティスが終わった後はみなさん「運動したのに体がスッキリした!」と言って帰っていかれます。
背中が丸まってきた・綺麗な姿勢になりたい
現代は、スマホやデスクワークをする人が多くなり、小学生でも肩こりを訴えて病院に来院していました。特に一日中デスクワークをしている人たちは、首の周りの筋肉が緊張しますし、それが関節に影響を与え、手が痺れたりと整形外科に通うきっかけになることもあります。この方達が将来歳を取ったら大丈夫なのだろうかと個人的に思っています。
ピラティスでは、姿勢のニュートラルポジション(中間の姿勢)という姿勢を保てるようになることを目標とします。姿勢の保持に関わる筋肉を全身バランスよく使っていくので、継続することで、姿勢の改善につながります。
私は理学療法士として、多くの高齢者のリハビリもしてきました。今は痛みがないからと放置していて、年齢を重ねてから痛みが出てしまって何とかしようとしても、硬くなってしまった関節を動くようにするのは難しいです。気になっているのならば、早いうちから始めることをお勧めします。
向上心がある人・成長したい人
ピラティスとは、自分の体と向き合い、意識する時間です。そのため、自分自身に関心がありより良くなりたいと思っている人ほど、「自分の体はこんな動きをしていたのか!」という気づきを多く感じ、ピラティスの面白さにハマると思います。
私もピラティスを初めて、自分の身体のことなのにこんなにも意識が向いていなかったのかと驚きました。また、意識することによって「もっとここをこうしたい」と新しい目標も出てきました。体に意識を向ける時間を持つことも面白いので是非、一度体験してみてください。
ピラティスが向いていない人
ピラティスは基本的にどんな人にも向いていますが、中には向いていないなと思う人がいます。
重篤な疾患がある・医師から運動の許可が出ていない人
ピラティスは、リハビリにも使えますが、インストラクターは医師ではありません。そのため、病気や疾患があり通院している方で医師から運動についての制限があったり、許可が降りていない方はできませんのでご了承ください。
場合によっては、リハビリとして医師からピラティスを推奨された場合、必要であればスタジオから医師に確認させて頂くことがあります。
リラクゼーションを求めている・自分で動かずに誰かになんとかしてもらいたい
ピラティスは“自分で動いて気づく”メソッドになります。リラクセーションや、動きたくないけど気持ちよくなりたい。体が疲れているとこう思うことは誰でもありますよね。ピラティスで体を動かしてスッキリするという効果はありますが、とりあえず何も動きたくない、、そんな時はまずはリラックスできるサロンやゆっくりとしたヨガでリフレッシュするのがいいと思います。
何も考えずにとにかく簡単がいい
ピラティスは、自分で動きながら自分の身体に意識を向けて気づきを得ることで身体を変えていくメソッドです。とにかくインストラクターに言われるままに動けばいいというものではありません。特にマンツーマンだと、よくわからないのにやっていても面白さが分からないかもしれません。グループレッスンであれば、楽しく皆で動くことが目的の場合もあるので、とにかく動いて楽しくやりたい!という方はグループレッスンから始めるとピラティスの楽しさを感じられるかと思います。
ボディビルダーのような身体を目指したい
ピラティスで筋力や体力をつけることはしていきますが、負荷は自重かスプリングが中心です。また、一部の筋肉を集中的に鍛えるというエクササイズではないため、ピラティスだけでボディビルダーのようにアウターマッスルが大きく発達した体つきになることは難しいです。
目指すのは、『しなやかで、バランスよく筋肉がついた機能的な身体』です。ボディビルやコンテストに出るような身体を目指すのであれば、ピラティスに他のワークアウトをプラスする必要があります。
写真のような体は素敵ですが、ピラティスだけでこのような体にはなれません。
とにかく体重を落としたい
ピラティスで痩せるのかという質問がありますが、ピラティスは痩せるために行うエクササイズではありません。ピラティスを継続した結果、コアの筋肉が付き代謝が良くなり痩せやすくなることはあります。しかし、すぐに体重が落ちるということは目指していませんので、ピラティスに合わせて食事管理や、有酸素運動などを組み合わせる必要があります。
今すぐ効果が欲しい
ピラティスは継続することで効果が実感できます。ジョセフ・ピラティス氏の有名な言葉に
「10回で身体の変化を感じ、20回で変化が目で見えるようになり、30回で新しい身体を手にいれる」
というものがあります。芯BODYに来て下さっているお客様も10回前後のセッションで、姿勢の変化や日常生活での身体の変化を感じてくださっています。
まとめ
ピラティスは、体の悩みがある人、運動初心者の人、パフォーマンスを上げたい人に向いています。しかし、病気や疾患によってはできない場合がありますので医師に相談してから始めてください。
ピラティスは主に、身体の軸となる部分を作るものです。どんな体になりたいのか目指す目標によって他の運動などと組み合わせて行うことでより目標に近づけます。もし、自分の目標に何が必要か分からなければお気軽にご相談ください。ピラティスで、お客様の目標にどのように近づけるのかアドバイスさせて頂きます。もちろん、ハッキリとした目標がなくても一緒に考えていきますのでご相談ください。