2024.09.12
マシンピラティスとは?マットピラティスとの違い
ピラティスにはマットのエクササイズとは別に、ピラティス専用のマシンがあります。最近ではこのマシンに注目が集まっており、マシンピラティス専門のスタジオができたり、フィットネスジムにピラティスのマシンを設置しているところもあります。
ピラティスのマシンは運動初心者の方から、スポーツのパフォーマンスをさらに向上させたい人まで幅広い方にお勧めです。
この記事では、マシンピラティスの効果やマットピラティスとの違いについて説明していきます。
マシンピラティスとは何か
ピラティスマシンの特徴
ピラティスのマシンは、ジョセフ・ピラティス氏がピラティスのメソッドを考案した際に作ったものです。マシンの形状は当時からほとんど変わっていません。
ピラティスのマシンに使われているのはバネです。そのバネが負荷になったり、身体の動きを助ける補助になったりします。
なぜ、一般的な筋トレのマシンのように重りではなくてバネなのか。ピラティス氏が身体に求めたのは、力強く太い筋肉をつける事ではなく、関節を伸ばしたり曲げたりしながらしなやかに使える筋肉だったからです。
筋肉なら太くて強いのがいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、筋肉には種類がありそれぞれの筋肉の種類によって働き方が違います。そのため、負荷を与えるほど強くなる筋肉もあれば、優しい負荷の方がいい筋肉もあるんです。ピラティスはそれぞれの筋肉の特性を理解した上で、エクササイズが考えられています。
また、バネの特徴である伸びたり縮んだりする動きはまさに筋肉そのものの動き方なんです。そのため、ピラティスのマシンでバネを使っているというのが、身体に最適なんです。
このバネを負荷や補助にしているマシンは他の筋トレのマシンではみたことがありません。ピラティスマシンの特徴的なものだと思います。
ピラティスのマシンは4種類あります。
リフォーマー
最近注目されているマシンで、フィットネスジムに置いてあったり、リフォーマーを並べてグループレッスンをするスタジオが増えてきています。マシンピラティスの代表的なマシンです。
動く台の上に座ったり、寝た状態で動きます。自分の乗っている台が動くので、バランスを強化したり、ロープを引くことで負荷になったり、またそのロープの動きから左右の手足の動きの違いを感じたりすることができます。このマシンだけで100種類以上のエクササイズが可能です。動く台の上に乗るので、乗り物酔いしやすい方は、ピラティスに慣れるまではお勧めしていません。
キャデラック
ベッドにスプリングやスリングがついているものです。リフォーマーのように台が動かないので、動きが分かりやすく初心者の方にお勧めです。スプリングが補助として働くエクササイズが多く、筋力がなかったり動きがよく分からない方に使いやすいマシンです。
芯BODYでは、リフォーマーとキャデラックが一体になったものを採用しています。
チェア
チェアという名の通り、椅子のような形状のものです。作りがシンプルなため、動きもシンプルで分かりやすいエクササイズが多いです。見た目が地味なのですが、私イチオシのマシンです。座った状態や立って行うエクササイズが多く、体勢を変えるのが難しい高齢者の方や、妊婦さんにおすすめのマシンです。
バレル
バレルとは、英語で樽を意味します。ワインを入れる樽を半分に切ったような形状です。バレルに負荷はついていませんが、丸みのある形状を利用して様々なエクササイズが可能です。身体のカーブの補助になったり、手っっぺんでバランスを取ったりと負荷の調節が可能です。このバレルの形状や大きさの異なるものが数種類あります。
マシンピラティスの効果とメリット
1.柔軟性が向上できる
マシンの特徴であるバネの動きを利用して、筋肉を伸長しながら使うことができます。それによって、筋肉の柔軟性の向上が期待できます。私のように体が硬くて、長座前屈が苦手な方は柔軟性の向上が期待できるかもしれません。
2.力を入れる筋肉が分かりやすくなる
スプリングは補助として働くことができます。筋力がなくて寝た状態から頭が床から上げられない人も、スプリングが持ち上げる動きを助けてくれます。補助というと筋肉を使わないと思われるかもしれませんが、余計な力が入らない方が、使うべき筋肉がどこなのかが分かりやすくなることがあります。力を入れる筋肉が分かることで、どうやって力を入れたらいいのかが分かるようになり、それが筋力の向上につながります。
3.左右差が分かる
今まで沢山の人の身体を見てきて、完全に左右対称という人はみた事がありません。対称なのがいいのはもちろんですが、それは難しいと考えています。皆利き手がありますし、左右対称に使っているということはないからです。しかし、自分の動きに左右差があることに気がついていないことがほとんどです。左右の動き方の違いによって痛みを引き起こしていることもあります。左右の動き、筋力の違いなどが分かることで、痛みや気になっている姿勢の改善につながります。
4.バランス能力を高められる
バランス能力って何?ということですが、例えば歩いているときにつまずいて転びそうになったときに転ばずに済む。とか、地面を歩いていても石がたくさん転がっている道とフワフワの芝生の上を歩くときに歩き方を少し変えて転ばないようにする。などです。元気な方は特に何も考えなくてもバランスが取れるし、不便はないかと思いますが、年齢を重ねるとバランスを保つことが難しくなります。そのため、早くから不安定な場所でバランスを保つ能力を鍛えておく必要があります。
5.飽きない
ピラティスマシンのエクササイズは300種類以上あります。いろいろなエクササイズを違うマシンでやることで、飽きずに楽しく継続する事が可能です。何年もずっと同じエクササイズばかりでは飽きてしまいますし、楽しく継続する事が、運動をする中で一番大切な事だと思います。
マットピラティスとマシンピラティスの違い
1.始めやすさ
マットピラティスは、どこでもできるので自宅でYouTubeや動画を見ながらエクササイズができるので、わざわざスタジオに行かなくてもできるところが手軽で始めやすいです。グループレッスンでも場所を選ばないので、手軽にできます。
2.エクササイズの強度
マットエクササイズでは強度の調節が難しいです。同じエクササイズを筋力がある人ない人で行うので、少し効果を感じられにくいかもしれません。私も最初にマットインストラクターを取得してマットピラティスのみを教えていましたが、この強度の調節がしにくいことから、マシンインストラクターの取得に踏み切りました。
3.分かりやすさ
ピラティスの良さである、自分の身体の動きを意識するという点ではマシンの方が細かい動きに集中しやすいため、自分の身体の状態が分かりやすくなります。また、マシンの動きや、ロープなどからも動きがどうなっているのか見えるので分かりやすいです。
4.面白さ
マットエクササイズも楽しいですが、ピラティスを始めたばかりの方には難しいエクササイズも多いのでキツくて続かなかったという方もいるかもしれません。マシンピラティスは初めての方でも分かりやすいエクササイズが多いので、マットピラティスだけやったことあるけど面白くなかった。という方はマシンピラティスもやってみるとピラティスの面白さを感じられるかもしれません。
芯BODYの特徴
芯BODYには紹介した4種類のマシンが揃っています。パーソナルレッスンのため、マットのエクササイズとマシンエクササイズを組み合わせながらレッスンのプログラムを行っています。マシンの使い方を考える必要はなく、マシンのセッティングは全てインストラクターが行いますので心配いりません。お客様それぞれに合わせて強度を調節しているので、運動が苦手な方も、スポーツのパフォーマンスを上げたい方もレッスンが可能です。
『分かりやすく、楽しい』レッスンを心がけています。ピラティスよく分からないけど、身体のために何かしたい!という気持ちさえあれば、何がお客様に最適か考えて提案させていただきますので是非一度体験レッスンにお越しください。お待ちしています!